介護施設といえば、特養
順番待ちすごいって言うし、とりあえず申し込んどく?
と介護施設を検討中のみなさん、こんにちは
ムスメです
常に順番待ちが発生している人気の「特養」
それなら、うちのお母さんにもいいとこなんちゃうかな?
と思いますよね
もちろん、良い施設です
民間の施設よりは、やっぱり費用が安くてすみます
が、誰でも申し込みできるわけではありません
まずは、特養というところがどんなところなのかを、知っておきましょう!

このブログは、わたしが介護を通して経験したこと、調べた内容などをお話しています
記載内容の医学的・法律的なことは、必ず専門家へご相談ください
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特養とは?基本情報を知っておこう!
特養(とくよう)とは、「特別養護老人ホーム」の略称です
介護を必要とする高齢者が、長期的に生活できる公的な介護施設のことを指します
終身で利用することができるのが特徴です
え?介護施設ってどこでも終身で利用できるんじゃないの?
って、思いますよね
わたしもそう思ってました
基本的には老健などは終身で利用できません
※老健でも終身で利用可能な場合もあります
他の介護施設の特徴について知りたい方はこちら↓をお読みください

特養の主な特徴
- 運営主体:社会福祉法人や地方自治体などの公的機関
- 目的:日常生活全般において常時介護が必要な方の生活の場
- 入所期間:原則として終身利用が可能
- 費用:有料老人ホームより比較的低額
- 医療体制:限定的
民間が運営する有料老人ホームと比べて月額費用が抑えられるため人気が高いです
が、多くの施設で入所待ちが発生しています
※費用は、あくまでも目安です
特養の医療体制
先にも少し書きましたが、特養の医療体制は限定的です
日常的な健康管理が中心なので、医師は非常勤、看護師も日中のみという施設がほとんどです
なので高度な医療ケアが必要な場合は、入所できないことがあります
日常生活に必要な範囲の医療行為についても、入所前に施設に確認された方が良いと思います
⇒酸素吸入や点滴、胃ろう・腸ろう・IVH管理、喀痰吸引、褥瘡(じょくそう)の処置、ストーマの管理など
特養の入所条件とは
特養に入所するためには、いくつかの条件があります
基本的な入所条件
- 年齢:原則として65歳以上
- 要介護度:要介護3以上
- 医療ケア:医療行為が必要な場合は、内容によって受け入れてもらえない可能性があります
※特例として、要介護1・2でも認知症や家族の状況などにより入所が認められる場合もあります
申し込み順ではない!入所順位の仕組み
多くの方が誤解してることが多いのですが、特養の入所は申し込み順ではありません
何を隠そう、わたしも誤解していたひとりです
ムスメ今申し込んだら、いつくらいに入所できますか?
と聞いたら、
申し込み順じゃないですよ


と、施設の方に言われました
施設ごとの「入所判定基準」に基づいた、優先順位によって決まるそうです
なので、「入所判定基準」に満たないと、早く申し込んでも順番待ちを続けることになります
その時のお話では、介護度が高い方が優先度が高くなることが多いとのことでした
例えば
1月1日に申し込んだ要介護3のAさんと
2月1日に申し込んだ要介護4のBさんでは
介護度の高いBさんが先に入所が決まる可能性が高い、という事でした
もちろん、介護度だけでなく「総合的な評価」で決定されるそうです
それから、これ大事なこと!
順番がまわってきた時に、断ったからと言ってペナルティがあったり後回しにされるとかはないです
申し込んでおいて、「まだ早い」と思ったら断ったらいいんですって
なので、とりあえず申し込んでおく、というのもありなんだそうです
入所条件を満たしても入所が難しいケースとは?
入所条件を満たしていても、入所が難しいケースがあります
ここからは、わたしが特養に申し込もうと思った時の体験談をお話します
こちらの体験談をお知りになりたい方は、こちらをお読みください↓


とりあえず、老健の特徴を知りたい方は続きをお読みください
特養といってもいろいろある!施設ごとの特色を知ろう!
また、特養の中でも施設ごとに特色があります
どのタイプの施設を選ぶかは、生活スタイルにかなり影響すると思います
なので、時間が許すのであればタイプの違う複数の施設を見学されることをおすすめします
特養の種類:定員数と地域による3つの分類
特養には、定員数と地域制限によって以下の3種類があります
1. 広域型特別養護老人ホーム
- 定員:30人以上
- 地域制限:なし(どこに住んでいても申し込み可能)
- 特徴:最も一般的な特養で、全国の特養の大半を占める
2. 地域密着型特別養護老人ホーム
- 定員:29人以下
- 地域制限:あり(施設がある市区町村に住民票がある方のみ)
- 特徴:家庭的で明るい雰囲気、地域や家族との結びつきを大切にした運営が特徴
3. 地域サポート型特別養護老人ホーム
- 特徴:在宅で暮らす高齢者を対象に、24時間体制で見守りや生活支援を提供
- 注意:施設に入所するのではなく、自宅で暮らしながら支援を受けるサービス
- 現状:まだ全国的に施設数が少ない
居室タイプ:従来型とユニット型
特養の居室には、大きく分けて2つのタイプがあります。
従来型
- 特徴:個室または多床室(2〜4人の相部屋)
- メリット:費用が比較的安い、大人数でのケアが効率的
- 雰囲気:病院のような集団生活スタイル
ユニット型
- 特徴:10人前後の少人数単位(ユニット)で、個室と共有リビングで生活
- メリット:一人ひとりに合わせた個別ケアが可能、家庭的な雰囲気
- 費用:従来型より高め(約3倍程度)


当時のうち母のように「認知症はあるが自立度が高い」方の場合、
施設の入居者全体がどのような状態か、どのような雰囲気で生活しているかを確認することが重要です
そして、認知症の方の施設選びについては、他にも慎重に考える必要があります



それについては、また別のブログでお話しますね
まとめ:親に本当に合った特養を選ぶために
ひとくちに「特養」と言っても、いろんな種類があることがおわかりいただけたと思います
ただ<従来型>とか<ユニット型>という言葉を知っても、まだ具体的なイメージはできていないと思います
なので、まずは申し込む前に見学に行かれることをおすすめします!
私の両親の介護はコロナ禍真っただ中だったので、なかなか施設見学は難しいものがありました
が、義理父のためには、いろんな施設を見学させてもらいました
とにかく、見学すると施設での暮らしがイメージできます
なのでこのブログの文字情報だけではなく、検討中の介護施設には足を運んで欲しいなと思います
ただ、必ず自分の体、仕事、家族が優先だということを忘れないでくださいね
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