お母さん、要介護3やし
特養に申し込もうかな
と考えているみなさん、こんにちは
ムスメです
要介護3やし、お母さん特養に申し込めるよね?
とお考えの方もいらっしゃると思います
もちろん、できます
しかし、介護度の条件を満たしているからと言って、親御さんの現状に適しているかどうかは別物です
わたし自身、両親の特養への入所を検討した際にこの事実を知りました
今回は、実際の特養への申し込みで直面したわたしのリアルな体験談をお伝えします

このブログは、わたしが介護を通して経験したこと、調べた内容などをお話しています
記載内容の医学的・法律的なことは、必ず専門家へご相談ください
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【体験談】入所条件を満たしても入所が難しい、と言われた話
入所条件を満たしていても、入所が難しいことがあります
ここからは、わたしが特養に申し込もうと思った時の体験談をお話します
両親に同じ施設に入居して欲しかった私の気持ち
父は要介護5で寝たきり、母は要介護3の認知症でした
夫婦で長年連れ添ってきた二人を、できれば同じ施設で暮らさせてあげたい!
と言う気持ちは、もちろん嘘ではありません
正直仲の良い夫婦ではありませんでしたが、実際父は倒れてからも母の事を気にかけていました
が、介護する側は、別々の施設に入所しているとかなり負担です
どれくらいしんどいかって言うと
洗濯物やおやつを持っていくのも、
面会も、
呼び出しも、
全部2か所行かないといけないんです
それが、それぞれ離れた場所にあるとなると・・・
うちの場合は、父の施設も母の施設も交通の便が悪かったんですよね
父のところに行くには、バスに乗って、電車に乗って、徒歩20分
母のところは50分バスに乗って、そこから地域コミュニティバスに乗り換え
てか、地域のコミュニティバスの乗り方わからんし・・・
私はペーパードライバーなので、車の運転できないし
夫は車で仕事にいくし
通常は、夫の休みの日に車で連れていってもらっていました
が、夫も予定があるのでいつもとはいかない
そうなると電動付き自転車で、父のところは45分
母のところへは<心臓破りの坂!!>を登って、50分かけて走っておりました
夏の暑い日も、冬の寒い日も(涙)

ということで自分の負担軽減、というのが本音でした
実は我が家だけではなく、この両親の施設がバラバラで悩んでいる方は結構いらっしゃいます・・・
そして、わたしの家から近いところに「特養」がありました
ムスメ入所条件は二人ともクリアしてるし、ここに申し込もう!
ということで、「特養」に申し込むことを決めたんです!
コロナ禍での施設面談で言われたこと
まずは、



申し込みをしたいのですが
と、施設に電話で連絡しました
郵送でも、直接取りに来てもらっても大丈夫です


と言われましたので、



直接取りに行きます
と返事をし、すぐに自転車にのって訪問しました
コロナ禍であったため施設内見学はできませんでした
が、今は見学ができると思うので、時間があれば施設を見学することをお勧めします
申込書を受付でもらうだけの予定でしたが、施設の方に父と母それぞれの状態を聞いてくれました
父は要介護5で完全に寝たきり(まだ胃ろうはしていませんでした)
母は要介護3で認知症、食事やトイレなど自分のことは自分でできます


とお伝えしました
施設担当者さんから告げられた意外な言葉
入所条件は満たしていますが、今のお母様の状態では、ここでの生活はおすすめしません


と、施設の方から言われたんです



要介護3なのに、なんでですか?
と、わたし
うちは寝たきりの方が多い施設です
認知症の方はいらっしゃいますが、その方たちもみなさんが寝たきりです
自分で動きまわれるお母様に対して、うちでは適切な対応をしてあげることは難しいと思います


つまり、母は体が元気なのでこの施設では持て余してしまう(退屈してしまう)
ということでした
この言葉を聞いて、介護度の数字だけで施設って決められないんだ、
と言うことを知ることになりました
では、寝たきりの状態であれば、どんな方でも受け入れてもらえるのでしょうか?
実は、またここにも入所が難しいケースが存在します
特養の医療体制
前のブログでも書きましたが、特養の医療体制は限定的です
医師は非常勤、看護師も日中のみという施設がほとんどです
なので、医療ケアが必要な場合は入所できない可能性もあります
実際に、こことは別の特養さんに父の入居を打診した時に
うちは胃ろうの方の受入が5人までとなっていて、今はいっぱいです
と断られた経験があります
WEBサイトなどでは「受入れ可能」となっていても、入所できない可能性があるということです
医療ケアとは
⇒酸素吸入や点滴、胃ろう・腸ろう・IVH管理、喀痰吸引、褥瘡(じょくそう)の処置、ストーマの管理など
入所順位の仕組み
こちらも以前のブログでお話しましたが、特養の順番待ちは申し込み順ではありません
施設ごとの「入所判定医基準」に基づいた、優先順位で決まります
基本的には介護度の高い人が優先的になる可能性が高いようです
ということは、要介護5の父と要介護3の母では優先順位が違う
なので、一緒に申し込んでも、父と母が一緒に入れる可能性は限りなく低い!!
ということが判明しました・・・
我が家の場合は、二人を一緒の施設に入所させたい
という希望を捨てきれずにいたので、一旦申込書だけいただいて帰りました


まとめ:なにがなんでも特養、と言う訳にはいかない
費用も抑えられるし、終身利用が可能
介護する側からすると、やはりメリットが多い施設だと感じます
が、入所を検討する際には、親御さんの状態にマッチしているかの確認が必要です
大切なのは、要介護度という数字だけで判断しないこと
「今の親には、どんなケアが必要なのか」を考えて施設を選ぶことだと思います
それが、親にとっても家族にとっても最善の選択につながります
なぜなら、本人がつらいだけではなく、「その施設にいられなくなる」可能性もあるからなんです
私の体験が、これから特養を検討される方の参考になれば幸いです
親の状態に本当に合った施設を見つけて、みんなが安心できる介護生活を目指していきましょう!
でも、がんばりすぎないでくださいね
1番大事なのは、あなたの体と心と、いま一緒に暮らしている家族です♡
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