認知症 施設|認知症の親の施設選びで悩んでいるあなたへ_「元気な認知症」という想定外の課題

認知症の親の施設選びって課題がいっぱい
目次

はじめに

認知症が進んできて、親をひとりにさせることができなくなったけど・・・

認知症の人が入れる介護施設ってどれ?

とお悩み中のみなさん、こんにちは

ムスメの顔ムスメです

認知症の方を受け入れてくれている施設はたくさんあります

なので、受け入れてくれるならいいだろう、と決めてしまうと後々問題が発生したりします

我が家はいろいろ発生しました・・・

認知症の状態や体の元気さによって、上手くいかない場合がある

ということを、介護施設検討中のあなたにお伝えしたくてこのブログを書いています

我が家の場合は、緊急だったのでケアマネさん任せで最初の施設を決めました

その結果、素晴らしい相談員さんとの出会いがあって、私の人生が救われたという経験をしました

人生なんて、おおげさじゃない?

という方もいらっしゃると思います

が、47才、現役でバリバリ働いていて(バリバリはちょっと盛ってます)

周りもまだ誰も親の介護を経験していなくて、誰にも何も相談できなくて

でも、毎日のようにいろんなことを決めないといけなくて

でも、認知症の母は「今日は何するの?」と10分毎に聞いてきて

それでも、「今日はね、お父さんの病院にお見舞いに行くよー」と優しく答え

でも、「私、さっき薬飲んだかな」と10分毎に母から聞かれ

それでも、「さっきのんだよ」と、たぶん優しく答え

でもって、病院で半身麻痺になって落ち込んでる父を励まし

体はくたくた状態でも、夜2時間ごとに起きて歩き回る母に起こされ毎日寝られず

それでも、また次の日起きて、病院や役所や銀行に認知症の母を連れて出かける

在宅介護をしている方からすれば、「当たり前やん」と言われるかもしれません

でも、私は2週間で限界に達しました

ムスメ

もうわたし、むりー(涙)

となったときに、「受入れてくれる施設が決まりました」と、連絡が入りました

そして、その時に出会ったのが、Uさんという施設の相談員さんでした

彼女は、母の生活を支えてくれただけではなく、私の精神面の大きな支えにもなってくれました

介護施設は、親だけではなくわたしたち(介護する側)が介護のプロと出会う場でもあります

そのことで、わたしたちが救われることがいっぱいあります

まだ、介護サービスを利用したことがない

と言う方は、積極的に介護施設、介護サービスを利用してみてくださいね

ということで、前置きがめちゃ長くなってしまいました

今回の私のお話は、認知症の親の介護施設をどう選ぶかがテーマです

私は親の施設選びを通じて、想定外の課題に何度も直面しました

その経験の中で「環境選びの難しさ」「お金の現実」「長期的視点の大切さ」という3つのことを学びました

今、まさに施設選択で悩んでいるあなたに、わたしの体験をお伝えします

ムスメの顔

このブログは、わたしが介護を通して経験したこと、調べた内容などをお話しています
記載内容の医学的・法律的なことは、必ず専門家へご相談ください

環境の重要性に気づく~「元気な認知症」だからこそ発生した課題

緊急で選んだ施設

何度も書いてるんですが、母の最初の施設はケアマネージャーさんに緊急で探してもらいました

見学にも行きませんでした

面談は、母を連れて施設まで行くのは大変だろうと施設の方が来てくれました

なので、入所の当日までどんなところか知りませんでした

が、清潔感があって、明るくて、本当に素敵な施設でした

ここでなら、母も安心して暮らせるな、と

うれしい気持ちになったことを、今でも覚えています

「元気な認知症」という想定外の課題

最初は個室に入ったのですが、個室フロアの人のドアを片っ端から開けてしまう

という、あまりよろしくない行動もあり、多床室に移りました

実はこの行動、徘徊行動なので大問題に発展しかねませんでした

認知症はOKでも、徘徊行動がある方はだめという施設も結構あります

ですが、個室の利用者さんが優しい方が多かったり、気づいていなかったりで苦情が1件もなかったんです

なので、施設側も「とりあえず多床室へ移りましょう」ということで様子見となりました

この時、「迷惑かけて申し訳ないな」とは思っていましたし、謝罪の言葉も伝えました

が、歩けるのは母がまだ元気な証拠で「良いこと」だと思っていました

その後、その歩けることが頭を悩ませる悩みのタネになることになるなんて

その時の私は、まだ気づいていませんでした

一般的な老健施設での課題

老健の多床室へ移ることによって、新たなたくさんの課題に直面しました

まずは、どういう環境だったのかを整理しますと

  • 自分で起きて活動できる(車いすも含む)方は、認知症の人はいない
  • 日中は共有スペース(リビング)で、動ける人はみんなで過ごす
  • エレベーターに乗ることは禁止だが、フロア内は自由に移動できる
  • 簡単な作業(新聞チラシでごみ入れを作るなど)をみんなでする

他の利用者さんのレベルについていけない、という課題

母は最初、ある1つの仲良しグループに入れてもらいました

最初は一緒にご飯を食べたり、お昼もリビングでそのグループの人と一緒に過ごしていました

わたしも面会に行くたびに、そのグループの方たちに挨拶し、お願いしますと言っていました

が、ある時から、ひとりでご飯を食べている人たちのテーブルに移動していることに気づきました

そして、仲良しグループのリーダーのような人にも、わたしも挨拶しても返事をしてもらえなくなりました

ムスメ

何があったんだ?

と思いながら、施設の人に聞いてみると・・・

母が何回説明してもゴミ箱の折り方が理解できない

それで、リーダーの人が怒ってしまった、とのことでした

ムスメ

こりゃ大変だ!

と、わたしは必死にゴミ箱の折り方を母に教えました

毎回、面会に行くたびに教えました

で、ある日気づきました

ムスメ

母が覚えるのは無理だ

だって、認知症ですから

なんか、仲間外れにされたらかわいそうって思って必死なのは私だけだ

と我に返りました(笑)

ということで、母もつらかったし、リーダーの方にもストレスだっただろうなと申し訳なく思いました

それからは、いろんな場所でご飯を食べてる母をみても気にしなくなりました

フロア内を自由に移動できると人に迷惑をかける、という課題

実は、利用者さんだけではなく、スタッフの方たちにもご迷惑をかけていました

お仕事中のスタッフさんに、ついて回るんです

「ムスメに電話して」

「ムスメに早く迎えに来てって言って」

「ムスメはどこ?」

とにかく、誰かれ構わずついてまわって仕事に支障がでる

と、スタッフさんからクレームが出ていたそうです・・・

介護施設のスタッフさんも、神さまではないので当然のクレームです

それを知ったときは、本当に申し訳ないなと思いました

そんな時も、Uさんが母をかばってくれていたおかげで長期で利用することができていました

Uさんには、「父の容態が落ち着いたらサ高住に申し込んで一緒に暮らす」という希望を話していました

なので、何度も移動するのは大変だろうと、それまでここいられるようにとがんばってくださったようです

老健の認知症専門フロアへの移動

が、これらの課題を最初に入所した老健さんでこれ以上解決することは難しかったし

わたし自身も、母が迷惑をかけていることの罪悪感がどんどん膨らみ・・・

施設から提案してもらった、認知症専門フロアがある老健施設へ移ることになりました

ここでは、みんなが認知症なので「とりあえずのことはお互いさま」という雰囲気がありました

スタッフの方も、認知症の方の対応に慣れている人ばかり

いろんな罪悪感から解放され、なんだかホッとしたことを覚えています

私は老健施設でこのように「認知症」に特化した施設があることを知りませんでした

なので、もっとはやく相談員さんやスタッフさんに相談していればよかったと後悔しました

Uさんにかばってもらえるなら、ここにいた方がいい

と、自分が勝手に思い込んでいて、選択肢を狭めていたんだなと

そこで、安心したのもつかの間

入所してしばらくすると新しい施設の相談員さんから、こんなことを言われました

ここではお母さんにしてあげられることがありません

お母さんは元気で自分で歩ける

でも、この老健でできるリハビリは限定的

グループホームなら、お母さんはもっと楽しく暮らせるはず

という提案でした

認知症専門フロアのある老健は、

認知症じゃない人との共同生活で感じるお互いストレスは回避できる

でも、認知症の方に特化したケアまでが受けられるわけではない

この言葉で、わたしはまた母の施設に関するあらたな課題にぶつかることになりました・・・

第1章のポイント

親が認知症でも、その進行具合や本人の活動性によって、生活する環境は大きく変わってきます

「認知症対応可」というだけでなく、本人の状態に本当に合っているかを見極めることが大切です

経済的な現実との葛藤~理想と現実のギャップ

グループホームという選択肢

ここでまた、グループホームについて考える何度目かのターンがまわって来ました

実は、グループホームについて考えるのが初めてというわけではありませんでした

最初は、父が倒れる前で母と父が二人で暮らしていたころでした

父の負担を考えて、ケアマネさんに母を施設に入所させられないかこっそり相談していました

その時に提案されたのが、グループホームでした

ですが、父は普通に実家の家賃を払い、ご飯を食べたり、病院へ行ったりする

その上にグループホームでの母の施設費用がプラスされる

それを、彼らの年金と貯金でまかなうのは現実的ではありませんでした

それに、父が母を施設に入所させるのは大反対だったので、いずれにしても無理でした

ちなみに、夫婦仲は全然よくありませんでした(笑)

でも、いなくなると思ったらさみしかったのかも知れません

で、次のタイミングは、最初の老健施設にいた時でした

相談員のUさんが

このグループホーム、めちゃくちゃ費用が安いのよ

と、他の介護施設さんとの交流会の時にチラシをもらってきてくれたんです

が、この時はまだ父と同じ施設で生活させる希望をわたしが捨てていなかったことと

調べてみたら、結局あまり他のグループホームの費用とかわらなかった

という理由で、その時もグループホームへは入所しませんでした

そして、今回の認知症専門フロアがある老健さんからの提案でした

親の経済状況を考える現実

親もお金も大事

この時点の我が家の状況を整理しますと

  • 父は別の老健施設に入所している
  • 母も老健に入所している
  • 母は食費の減免を受けている

食費の減免って何?という方はこちら↓

実は、グループホームではこの減免は受けることができません

なので、かなりの額の費用の増加になります

わたしは、介護について決めていることがあります

それは、お金のことは親の年金と貯金内で賄っていくというルールです

私には夫がいるので、もし私が私の家計からお金をだせば夫にも影響します

夫に話したら「出してあげれば?」と言うかも知れないので、わたしひとりで決めたルールです

「育ててもらった親にお金を出すべきだ」と言う人もいるかもしれません

が、誰に批判されても、このルールは絶対に守ろうと最初から決めています

わたしと夫が今、普通に暮らせていても、何があるかはわかりません

それを親のために使ったばっかりに「あのお金があったら」

と思うことになってもお金は返ってきません

親のためにお金を使うな、とは言いません

が、絶対に後悔しないと自信がある場合だけにした方が良いと思います

子供にかかるお金は、だいたい予想をつけることができます

何年で学校を卒業して、親の手を離れるかが予測できる

でも、介護は何年続くかわかりません

この時は、私も正直悩みましたし計算もしました

母がグループホームなら楽しく暮らせるだろうな、ということが想像がついたからです

こんな事を言ってはいけないのですが、

ムスメ

母だけになったらグループホームに行こう

と本気で考えて、その時は断念しました

ごめんね、お父さん

想定外の事件

そうしているうちに、月日は流れました

そして、想定もしなかった事件が起こりました

母の介護施設から

8月31日に施設にお越しください

と、呼び出されました

母の施設は、丘の上にあって、自転車で心臓破りの坂を登っていかなければなりません

まだ暑い真夏に、自転車で50分かけて施設に行きました

詳細は聞かされておらず、部屋に通されるとたくさんの人が待ち構えていました

・相談員さん
・施設のお医者さん
・看護師さん
・介護ヘルパーさん2名

そこでこのように言われました

お母さんが、他の利用者さんい暴力をふるいました

わたしは、流れる汗を拭きながら、暑いのに血の気が引いていくのを感じました

で、詳しく聞くと

・他の利用者さんの服をひっぱって転倒させた
・他の利用者さんの顔をたたいた

とのことでした

幸い、現時点では誰もケガをしていないし、被害者のご家族からも苦情はきていない

が、今後狂暴化する可能性があり、ケガをさせてからでは取返しがつかない

なので、

精神科へ転院して欲しい

と告げられました

グループホームへ行く夢はどこへやら

考えてもいなかった、精神科への転院を余儀なくされました

実はこの数日後、父が亡くなりました

第2章のポイント

理想的な環境があっても、両親の年金や貯金の範囲内で現実的に選べる施設を検討することは非常に重要です

子世代の負担も含めて、長期的に持続可能な選択をすることをおすすめします

長期的視点で最適な場所を見つける

精神科への転院

精神科で狂暴性の治療が完了したら、またこの施設に戻って来られますよ

と言われましたが、

ムスメ

それは絶対ないな

と、素人でも理解できました

が、こうなっては精神科へ行く以外の選択肢はありません

とにかく、少しでも環境のいい精神科をさがそう!と気持ちを切り替えました

最初に見学にいったのは、精神科としては地元では有名な病院でした

歴史は古いのですが、建替えられたばかりでとてもきれいでした

が、施設の内容はとても受け入れることができませんでした

・部屋にはテレビがあるので、患者さんはテレビを見ることしかすることがありません
・特にできる治療はありません
・問題があれば拘束します
・面会は毎日来てもいいですが、ガラス越しに眺めるだけです

とにかく、ここは無理だと思いました

次に考えたのは、最初に認知症の治療を始めてくれたK先生のいる病院でした

問合せてみると、受入れの面談時に介護職員が同行するのが条件です

と言われました

で、施設にお願いすると「付き添いはできない」と断られました

となると、この病院はあきらめないといけない

そして、最後に今お世話になっている介護医療院と同じ施設内の精神科への転院が決まりました

・1週間に1回、リクリエーションがある

・ケガなどの危険性がない限り、拘束はしない

・新しくてとても清潔

・先生は母に優しく話しかけてくれる

・スタッフの人もとてもやさしい

安心して、母をお願いできる病院がみつかってうれしかったです

介護医療院との出会い

精神科に入院して1年が経というとしていました

そろそろ退院ですが、次の施設はどうされますか?

と、先生に言われました

この1年で、母は寝たきりになってしまいました

なので、もう誰かに暴力をふるう心配はありません

ムスメ

特養に申し込もうかな?

と、漠然と考えていました

その時に先生から、

上の階の介護医療院はどう?

と、軽い感じで勧められました

介護医療院って何なのかも知らず、とりあえず見学させてもらいました

その時対応してくれた看護師長さんがとても親切で、丁寧にいろいろ教えてくださいました

ただ、ここは予約できないのでお母さんが退院するタイミングで、空きがあったら入所できる

と言われました

「精神科」転院はショックだったけど、結果的にはよかった!

母をグループホームに入れてあげることができなくて、悔やんだり

精神科に入院しないといけない状況にさせたことで、自分自身も心が傷んだりしました

が、今の介護医療院は、本当に入所することができてよかった

母の終の棲家として、わたし的には最善の選択だったと思っています

夫もよく一緒に面会にいってくれますが、夫もこの施設でよかったと言ってくれます

が、わたしがいろいろ知らなかったばっかりに、母にもつらい思いをさせ、周りにも迷惑をかけたと反省しています

今の介護医療院も、ラッキーでたどり着いたにすぎません

このブログを読んでいただいただけで、いくつか認知症の方の施設選びの選択肢が増えたかと思います

私のようなラッキーではなく、自分でいろいろ調べて親御さんにぴったりの施設にたどり着いてください!

第3章のポイント

自分の思い描いたプラン通りにいかなくても、最終的にいい施設にたどり着けると気持ちを切り替えましょう

私のようにラッキーではなく、いろいろ調べてよりよい施設をたぐりよせてください!!


まとめ~親の施設選択を迷っているあなたへ

我が家の体験談は、最終的に「精神科」へ転院など、少し特殊かも知れません

でも、そういう可能性もあるのだなということを知っておいてください

認知症の方の施設選びのポイントについてまとめてみました

  • 親が体が元気な認知症かどうか
  • 希望している施設に、他にも体が元気な認知症の方がいるかどうか
  • 希望するケアをしてくれる施設と費用の折り合いがつくかどうか

認知症の親御さんの施設選びの参考になれば、うれしいです

困ったときは、ケアマネさん、相談員さん、ヘルパーさん、病院の先生

だれでもいいので身近なプロを頼ってください

必ず、誰かが助けてくれます!!

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この記事を書いた人

アルツハイマー型認知症の母と
脳内出血が原因で左半身麻痺になった父の子ども
47才で父と母がふたりとも「要介護」状態に
ムスメが父と母を通してみた「要介護の世界」をお伝えしていきます

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